
ホモ・ルーデンス 文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み (講談社学術文庫)
ヨハン・ホイジンガ and 里見元一郎
講談社 / 2018-03-11
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推定読了時間 約4時間56分
star総合評価 59/100
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この本について
仕事でも日常でも、何かと「意味」や「効率」を求められて、気づけば余白みたいなものがどんどん削られていく感じがありませんか。自分もそうで、遊びや無駄に見える行為をつい後回しにしてしまうんですが、この本を読んでいると、その発想自体がちょっと硬直していたのかもしれないと思わされます。 『ホモ・ルーデンス』が面白いのは、遊びを「息抜き」ではなく、人間よりも古い、文化を動かす力として扱っているところです。動物も同じように遊ぶこと、力や決定論からはみ出したところに遊びがあること、そして競技や詩や儀式までもが遊びから生まれていることが示されると、自分の中にあった“真面目と遊びを分ける線”がだんだんゆるんできます。最近、頑張るほど視野が狭くなる感覚があったんですが、遊びの心のゆとりが失われると文化も停滞する、という指摘はかなり刺さりました。 読んでみると、今の自分が抱えているモヤモヤ──成果に結びつかない時間への罪悪感とか、競争をどう扱えばいいのかという迷い──に、直接の答えではないけれど視点の置き直しをくれる本です。遊びを軽やかなものとしてではなく、文化の根っこにある営みとして捉え直すと、仕事の中にも少し違った余白を持てるようになる気がします。 「真面目さと余白のバランスで悩んでいる人」に静かに効く本です。
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出版社による紹介
「人間の文化は遊びにおいて、遊びとして、成立し、発展した」。歴史学、民族学、そして言語学を綜合した独自の研究は、人間活動の本質が遊びであり、文化の根源には遊びがあることを看破、さらに功利的行為が遊戯的行為を圧する近代社会の危うさに警鐘を鳴らす。「遊びの相の下に」人類の歴史の再構築を試みた不朽の古典をオランダ語版全集から完訳。
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