
経営を強くする戦略経理
前田康二郎、高橋和徳、近藤仁
日本能率協会マネジメントセンター / 2018-04-10
この本について
経理にいると、「結局うちは何を求められているんだろう」とか、「数字を出すだけで終わってしまう自分にモヤモヤする」といった感覚を抱くことがあると思います。社長と現場のあいだで板挟みになったり、数字の意味をうまく伝えられなかったり。僕自身も、経理の立場からどう動けば会社にとって本当に価値になるのか分からなくなる時期がありました。 『経営を強くする戦略経理』が面白いのは、経理を“扇の要”として捉え直しているところです。抜粋からもわかるように、この本は「数字をまとめる部署」ではなく、「現場の状況と数字をつなぎ、経営判断を支える存在」という視点に立ち戻らせてくれます。たとえば、ただ数字を報告するのではなく、「この兆候が出ているので判断材料にしてください」と一言添える姿勢。あるいは、現場にとってすぐ役に立つ情報を返すことで味方を増やしていく態度。どれも派手ではないですが、日々の行動を少しずつ変えるきっかけになります。 そして、CFOが何を求めているのか、経理は逆にCFOに何を期待していいのか。この距離感の扱い方が丁寧に書かれているのもありがたいポイントでした。経理という仕事の核心にある「数字と現実の整合性を自分の頭で考える習慣」をどう育てるかまで踏み込んでいます。 経理としてもっと建設的に動きたいけど、どこから手をつければいいか迷っている人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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