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解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

ウェンディ・ムーア and 矢野真千子

河出書房新社 / 2013-08-06

累計読者数5
平均ハイライト数 13.6件/人
推定読了時間 約4時間47分
star総合評価 42/100
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この本について

最近、仕事でも人生でも「正しさを学びたいのに、何が本質か分からないまま手が止まる」みたいな感覚が続いていて。知識ってきれいに整った形より、誰かが泥だらけでつかみにいった痕跡のほうが、自分には効くんじゃないかと思うことがあります。 『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』は、まさにその“泥”の部分がむき出しの本でした。死体泥棒や葬儀屋の買収といった裏側の描写は刺激的なんですが、読みどころはそこより、「どうして彼はここまでして学ぼうとしたのか」にあります。教材がないなら夜中に墓地を回る、議論だけが先行する学説に対して自分の手で確かめる、兄との軋轢すら推進力に変える。そういう行動の積み重ねが、後の科学的外科の基礎になっていく過程に、自分の迷いが少し整理される感じがありました。 読んでいて、「疑問を持つことが好きだ」と語る彼の姿勢が妙に残りました。成果よりもプロセスを気にしてしまう人間ほど、この言葉に救われると思います。失敗や遠回りを避けるのでなく、手を動かしながら考え直せばいい。十八世紀のロンドンという過酷な舞台なのに、そこだけやけに現代的で、日々の仕事への向き合い方を見直すきっかけになりました。 歴史を読みたい人よりも、「今の自分の行き詰まりを別の角度からほぐしたい人」に刺さる本です。

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出版社による紹介

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