
小学校でプログラミングを教える先生のためのコンピュータサイエンスの基礎: 隙間時間を使って1ヵ月でマスターする (レイジーラボ)
渡辺毅、近江まさこ
翔泳社 / 2017-08-07
この本について
プログラミングを教える立場になると、「自分はちゃんと理解できてるんだろうか…」みたいな不安がつきまといませんか。条件文やループは説明できても、その背景にある“そもそもコンピュータって何をしているのか”になると急に言葉が詰まる、あの感じです。私も授業案を作るたびに同じところで立ち止まっていました。 この本は、そのモヤモヤをひとつずつ地面に降ろしてくれるタイプの入門書でした。たとえばビットやデータ型の話は、「電圧が高いか低いかをどう人間が解釈するか」というところから説明が始まるので、数字や文字を扱う意味が腑に落ちます。イベントハンドラや無限ループも、「スマホで操作を待ち続けているあの仕組み」とつながるので、授業で例を出す時の実感がまるで違いました。さらに、良いソフトウェアの条件や設計・テストの流れまで書かれていて、プログラミングの“書く”以外の部分をどう子どもに見せるかもイメージしやすくなります。 全部を一気に覚える必要はないけれど、教える側として「なぜそうなるのか」を自分の中にひとつ軸として持っておきたい人にはかなり助けになると思います。特に、「技術用語の説明が丸暗記になりがちで困っている先生」には刺さるはずです。 私自身、この本を読んだ後は、授業で扱うコードの裏側にある“動詞と名詞の世界”をより冷静に説明できるようになりました。理論を積み増すというより、見えていなかった土台を静かに照らしてくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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