
経済史から考える 発展と停滞の論理 (日本経済新聞出版)
岡崎哲二
日経BP / 2017-11-16
この本について
最近、経済ニュースを見るたびに「結局、何が本質なんだろう」とモヤっとすることが増えました。金融緩和も政府債務も、意見が割れすぎていて、自分の判断軸が揺れる感じがあります。でも仕事で数字に向き合う場面では、なんとなくの理解じゃ通用しない瞬間があるんですよね。 この本を読んで助かったのは、現在の議論を一歩引いて「歴史の中でどう位置づけられるのか」を冷静に見られるようになったことです。例えば、異次元緩和の評価を巡って表層の議論が飛び交う中で、過去の金融緩和との違いがデータで比較されているのは、思い込みを外すのにかなり効きました。また、戦前の企業ガバナンスの話も、自分が普段触れている会議体の風景と重ねると、意外なヒントが多かったです。石坂泰三の「試験を受けるような気分」という表現は、責任を負う場に立つ人の姿勢として妙にリアルでした。 さらに、金融危機やインフレが歴史の中でどう繰り返されてきたのかを知ると、「今回は違う」という言葉の危うさを自分ごととして感じられます。資産の持ち方やリスクの見方も、短期の相場ではなく、もう少し長い時間軸で捉え直せるようになりました。 数字を見るのは嫌いじゃないけれど、経済の“流れ”になると急に不安になる人には特に刺さると思います。今起きていることを落ち着いて見たい時に、いい土台になりました。
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