
歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い~「まさか」というシナリオ~ (光文社新書)
上念 司
光文社 / 201211
累計読者数4
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star総合評価 60/100
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この本について
日々ニュースを見ていて、「これって本当に正しい理解なのかな」とか、「みんなが言ってるからそう思っているだけかも」と、うっすら不安になることがあります。経済でも外交でも、大きな話題ほど表面的な説明に引っ張られがちで、自分の頭で考えようとすると足が止まるんですよね。僕も同じで、なんとなく抱えていた違和感をどう扱えばいいのか分からないまま過ごしていました。 この本は、そんなモヤモヤに対して、歴史という遠回りのようで一番固い材料を使って「ちょっと立ち止まって考える余裕」を取り戻させてくれる内容でした。例えば、円高やデフレのような現象を、単に“今の政策のミス”で片付けるのではなく、プラザ合意や冷戦終結まで含めて一本の線にして見る視点は、ニュースの意味を少し落ち着いて捉える助けになります。また、「思考停止のキーワード」がどのように人の判断を鈍らせるのかという指摘は、日常の会話やSNSでの違和感が言語化される感じがあって、かなり腑に落ちました。さらに、設計主義と保守主義の話は、イデオロギーの対立に振り回されてきた自分の反応パターンを客観視するきっかけにもなりました。 歴史や経済を専門的に語る本というより、「判断に迷いやすい自分をどう扱うか」を考えたい人に向いている一冊です。特に、ニュースを見ても自分の立ち位置が固まらずに揺れるタイプの人にはしっくりくると思います。
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