
人材マネジメントの壺 テーマ6.人材開発: 一人ひとりの成長に組織が意志を持っておこなう投資 (壺中天)
坪谷邦生 and 荒井理江
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この本について
人材育成の話って、現場にいるほど「結局みんな何時間くらい学んでるんだろう」とか「そもそも何を基準に育成すればいいのか」みたいな小さなモヤモヤが積みあがっていきませんか。私も人事の立場になるまでは、理想像とのギャップを埋めればいい、という単線的な考え方しか持てませんでした。 この本が面白いのは、まず日本の平均的な“学びの量”を数字で突きつけてくるところです。正社員でも年間10〜20時間が最多、非正社員だと5時間未満が一番多いという事実を見せられると、育成に迷っているのは自分だけじゃないと少し肩の力が抜けます。そのうえで、能力ギャップに寄せた育成がなぜ限界を迎えやすいのか、どこに視点を置き直すと機能し始めるのかを、現場の温度感に近い言葉で整理してくれます。 特に、自分が「何を伸ばすべきか」を本人だけに委ねず、組織としてどんな意志を持てるかを考えるプロセスは、育成施策が場当たり的になりがちな人にとって腑に落ちるはずです。人材開発を“やらなきゃいけない仕事”から“意味のある投資”に変えたい人に刺さる一冊だと思います。
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