
人事・教育担当者のための 能力開発・教育体系ハンドブック
海瀬章 and 市ノ川一夫
日本能率協会マネジメントセンター / 2017-12-10
この本について
人材育成まわりを担当していると、「体系を作れと言われても、どこから手をつければいいのか…」とか、「研修はやっているのに、組織として積み上がっていく感じがしない」といったモヤモヤがつきまといます。目標管理もキャリア支援も大事なのは分かっているのに、現場の業務に押されて、結局いつも場当たり的になってしまう。僕自身もずっとこのあたりで悩んでいました。 この本が良かったのは、教育体系を“壮大な理想”ではなく、“現場が回る仕組み”としてとらえ直せるところです。例えば、経営環境の変化をどう教育ニーズに落とすのか、管理者が部下のキャリアと職務をどう結びつけるのかといった、普段なんとなく流してしまいがちな部分を言語化してくれます。また、PDCAやADDIEを「型」としてそのまま当てはめるのではなく、どの順番で何を確認し、どこが抜けると運用が迷子になるのかが具体的に書かれているので、手順の見通しがだいぶよくなります。さらに、テクニカル・ヒューマン・コンセプチュアルの三つのスキルで能力を整理する視点は、職務ごとの期待値を説明する時にもそのまま使えました。 いまの制度や研修が断片的で、「このまま積み上げても先が見えない」と感じている人には特に刺さると思います。理想を語るというより、組織の制約の中で現実的に“育成を回す”ための土台を整えたいとき、そっと隣に置いておける一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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