
図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ 「理論と実践」100のツボシリーズ
坪谷邦生
この本について
チームの空気が重い気がするのに、施策を増やしても結局何も変わらない…。人を巻き込みたいのに、どこから手をつければいいのか分からない…。僕自身、人事やチーム支援に関わるたびにこのモヤモヤにぶつかってきました。仕組みを整えれば前に進むはずなのに、現場はなぜか動かない。この「なぜ」に向き合わずに次の施策を打っても、結局また同じところでつまずくんですよね。 『図解 組織開発入門』が刺さるのは、まさにこの“行き詰まりの正体”に現実的な目線で向き合ってくれるからです。サーベイを回しても変化は起きない、仕組みを作っただけでは組織は動かない、と言い切っているところがまず誠実です。数値や制度の話だけでなく、人と人の関係性、つまり「血を通わせる」部分にどう働きかけるかが丁寧に書かれている。問題が明確じゃない時にどう支援を始めるかというプロセス・コンサルテーションの考え方も、現場感に近くて無理がないんです。 読んでいて特に助かったのは、組織を“部分ではなくシステムとして見る”視点でした。公式の仕組みだけで語れない現実や、誰も担当していない“関係性への働きかけ”の領域があることを認めるだけで、見える景色が変わります。何かを強要するのではなく、適切な問いや対話でチーム自身が動き方を見つけていく。その地道さが組織の変化を支えるのだと腑に落ちました。 「人が動かない理由を“人の問題”にしたくない人」に特に向いている本です。完璧な答えがない領域だからこそ、現場で迷っている人の足場になる一冊だと思います。
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