
研修開発入門――会社で「教える」、競争優位を「つくる」
中原 淳
ダイヤモンド社 / 2020-06-11
この本について
研修づくりに関わっていると、「結局どこから手をつければいいのか」「研修をやっても現場で使われないのはなぜか」といったモヤモヤがずっと残ったままになりますよね。自分も、人事や現場の期待に挟まれて、教材づくりだけが仕事じゃないことは分かりつつ、どう立ち回ればいいのか迷っていました。 この本が助かったのは、研修開発を“政治的な交渉のプロセス”として描いてくれるところでした。誰を巻き込み、どんなタイミングでデータを取り、どう「同じ船」に乗ってもらうのか。現実の研修がなぜ失敗するのかも、研修前・研修中・研修後のどこでつまずくのかを具体的に示してくれるので、自分の現場にそのまま当てはめて考えられました。学習者の5Kや、成人学習に伴う葛藤など、受講者側の視点が厚いのもありがたいところです。 「研修は教える場ではなく、変化を起こすための仕組み」という前提に立つと、事前コミュニケーションの重要性や、学びを現場で試す機会づくりがどれだけ本質的かが腑に落ちてきます。研修担当を“裏方”ではなく、リーダーシップを発揮するポジションとして捉え直せる一冊でした。 社内研修を「なんとなく」で回し続けることに限界を感じている人に刺さると思います。
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