
古代ギリシャのリアル
藤村 シシン
実業之日本社 / 2018-01-22
累計読者数6
平均ハイライト数 11.2件/人
推定読了時間 約5時間31分
star総合評価 44/100
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この本について
仕事の合間にふと「自分が信じてきた常識って、実はけっこう曖昧なんじゃないか」と感じることがあります。歴史も神話も“物語”として処理してきたけれど、そこには人間の生々しい感情や、社会のリアルな事情が隠れているのでは…というモヤモヤです。そんな気分のときに読むと、世界の見え方が一段階ずれるのが『古代ギリシャのリアル』でした。 この本の面白さは、神話の裏にある“生活の都合”や“人間の勝手さ”が、丁寧に拾われているところです。例えば、神々が怒ったり嫉妬したり簡単に人を殺したりする描写は、崇高な物語というより、当時の人々が世界の理不尽さをどう捉えていたかの痕跡として読めます。また、オリオン座の語源が「放尿する男」だったり、セミを普通に食材としていたり、落とし物はヘルメスからの贈り物と考えたり。その感覚の距離感が、いまの常識をいったん疑うきっかけになります。 読むと、「古代の人の価値観を知ることって、結局は自分の思い込みをほぐす作業なんだな」と実感します。気候が性格を左右すると考えたヒポクラテスの記述を見てショックを受ける感じも、私たちが何を“科学的”と思い込んでいるのかを照らしてくれます。大げさな啓発ではなく、ごく自然に視点がずれる本です。 歴史や神話を「ただの物語」で終わらせたくない人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
赤紫の海・極彩色の神殿の 真実の古代ギリシャへ!! 青い海、青い空、白亜の神殿、ロマンチックな神話といった、私たちが日ごろイメージする古代ギリシャとはちょっと違う、「古代ギリシャのリアル」がわかる一冊。なぜ古代ギリシャ人は血や涙を「緑色」と表現するのか? なぜ古代ギリシャの主神ゼウスはあんなに浮気性なのか? そして「壺絵の落書きにみる同性愛」に至るまで、ネットやツイッターで大人気の著者が詳細かつ面白く解説。
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