
調査する人生
岸 政彦
累計読者数5
平均ハイライト数 86件/人
star総合評価 80/100
trending_up後半加速型
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この本について
人の話を聞いても、どこまで踏み込んでいいのか分からないまま終わってしまうことが多いんですよね。相手の言葉をそのまま受け取るだけだと、結局「なるほど」で終わってしまって、状況の奥にあるものまで届かない感じがあると思います。自分の仕事でも、人の話を扱うほど「説明の精度ってどう上げればいいんだろう」と悩む場面が増えました。 『調査する人生』が面白いのは、そのモヤモヤに対して、派手な答えではなく「視点の置き方」をそっと差し出してくれるところです。たとえば、いきなり核心だけ聞こうとするんじゃなくて、生活の流れ全体を一緒に見にいくこと。テーマよりも、その人がどういう毎日を生きているのかに寄り添うことで、同じ言葉が全然違う意味を帯びてくる感覚があります。また、相手を「かわいそう」か「たくましい」かのどちらかに回収せず、その中間にある揺れや矛盾をそのまま書く姿勢も印象的で、自分が人を見るときの癖に気づかされます。 もうひとつ、この本は「他者理解って、一発で分かろうとするほど遠ざかる」という現実をそのまま描いています。調査というより、耳コピのように相手の生活のリズムを写し取る作業に近い。そのプロセスを丁寧に追っていくと、人を理解するって特別な技術じゃなくて、ディテールをちゃんと見る根気なんだなと気づかされました。 誰かの話を扱う仕事をしている人や、日常の人間関係でもう少し丁寧に世界を見たいと思っている人には静かに刺さる本だと思います。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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出版社による紹介
自分の人生をかけ、人々の人生や生活を描くフィールドワーカーたち。生活史調査で知られる著者が「調査する人生」を語り合う。
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