
人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である――こころの資本の経済学
樋口 耕太郎
この本について
仕事でも日常でも、人の話を聞いているつもりなのに、結局「自分は誰の力にもなれていない気がする」というモヤモヤが残ることがあります。相手の悩みを理解したいのに、どう距離を取ればいいのかもわからず、会話がただの情報交換で終わってしまう。そんなとき、自分の聴き方そのものが思っていた以上に表面的だったと気づかされることがあります。 『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である』は、いわゆる“いい話をしよう”という本ではありません。むしろ、他人の「つまらない話」をどう聴くかという、地味だけど避けて通れないところに徹底的に向き合わせてくれます。相手の関心に関心を向けるとはどういう状態なのか、そしてそれをやったときにどんな変化が生まれるのかが、とても具体的に描かれています。著者自身が「論理一辺倒の左脳人間」だった時期のつまずきや、250人と一人30分以上向き合ったときの消耗感なども包み隠さず書かれていて、読んでいて妙に安心します。 読んでいて刺さったのは、相手が「聴いてもらえた」と感じることと、自分が「聴いたつもりでいる」ことの間には深い溝がある、という点でした。ここを勘違いしたままでは、どれだけ会議を改善しても、どれだけ制度を整えても、人が動かない理由がわからないままなんだと思います。逆に、相手の“取るに足らない話”にきちんと付き合うだけで、職場も家庭も空気が変わる。そのシーンの描写がリアルなので、明日ちょっと聴き方を変えてみようと思えるんです。 部下との距離感に悩む人、家族の話をちゃんと受け止められていない気がしている人ほど、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





