
虚弱に生きる (扶桑社BOOKS)
絶対に終電を逃さない女
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2025-11
この本について
体力が続かない日が増えてきたり、「みんな普通にやってるのに、なんで自分だけこんなに疲れるんだろう」と落ち込むことってありますよね。私もよくあります。頑張りたい気持ちはあるのに、身体がついてこない。それを根性の問題にされると、ますますしんどくなる。 『虚弱に生きる』は、そういうモヤモヤに対して「体力には想像以上に個人差がある」という当たり前だけど誰も言ってくれない事実を静かに差し出してくれる本です。才能の枯渇も、仕事の続かなさも、気力の波も、まずは身体の限界の話なんだと気づかされます。著者が語る「世界の中心が不調の部位になる瞬間」や、「みんな八時間働いてるんだから」という圧への違和感は、虚弱でなくても心当たりがある人が多いと思います。 すごいのは、著者が弱さを美化しないところです。治っていないし、劇的な成功もない。それでも、ラジオ体操で息切れしながらも続けてみたり、自炊の手間に自分の身体をつくっている手応えを見いだしたり、オフィスチェア一つでお尻の痛みが消えたり。等身大の工夫がそのまま生活の支えになっていく様子が、とてもリアルなんです。「体力がない自分」を前提にしながらも、どうやって日々を保つか。その視点は、私自身の生活を見直すきっかけにもなりました。 「人並み」という言葉に追われやすい人ほど、この本は静かに効いてきます。自分の限界を笑わずに扱うためのひとつのヒントが、ここにありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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