
ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所
山本 昌作
ダイヤモンド社 / 2018-07-18
この本について
仕事がルーティンで埋まってくると、「自分は何をしてるんだろう」と急に不安になる瞬間があります。効率化と言いながら考える余白がなくなったり、人との関わりも業務連絡だけになると、ますます視野が狭くなる感じがするんですよね。僕自身もそういう停滞にハマりがちで、抜け出すきっかけを探していました。 『遊ぶ鉄工所』は、そんな“動いていない状態”をどう壊すかを、奇抜ではなく地に足のついた話で教えてくれました。たとえば、職人のカンに頼る部分をあいまいにせずデータ化し、人の作業を機械に置き換えることで、逆に人間に考える時間を取り戻していく姿勢。あるいは、短期的に効率が落ちてもジョブローテーションを続け、社員が新しい視点を持てるようにする判断。どれも“変化をつくるための現実的な工夫”として読むことができます。組織の中での人の扱い方も丁寧で、叱り方ひとつにしても「相手の尊厳を傷つけない」ための工夫が生活の延長線上で語られていて、妙に腑に落ちました。 特に刺さったのは、変化を起こす覚悟を持ちながらも、「5%だけ楽しいことを残す」といった、日常との折り合いのつけ方が誇張なく書かれている点です。大改革かゼロか、ではなく、現場の手触りを残しながら前に進む。その姿勢が、読んでいて無理なく自分事に置き換えられました。 今の仕事に「このままでいいのか」と小さな違和感を抱えている人には、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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