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はとの神様 (集英社文庫)

はとの神様 (集英社文庫)

関口尚

集英社 / 2011-04

累計読者数4
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約5時間52分
star総合評価 47/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 83%

この本について

人間関係でふと「自分はちゃんと誰かと並んで歩けているんだろうか」と不安になることってありますよね。仲良くしたいのに、相手が成長していくと置いていかれたような気がしたり、逆にこちらの都合を押しつけてしまって後で自己嫌悪になったり。大人になっても、この感覚はなかなか手放せません。 『はとの神様』の抜粋を読む限り、この物語が刺さっているのは「仲間って何か」を曖昧にしたまま、それでも誰かといたいと思ってしまう私たちの迷いに寄り添ってくれるからだと思います。都合よく動いてくれる人を求めてしまったり、相手の成長に焦ってしまったり、そういう弱さをまっすぐ描いてくれる。しかも説教や理想論ではなく、旅の途中での小さな出来事や会話の中で、気づきがじわっとにじんでくるタイプの作品です。 読んでいると、「本当の仲間って、自分に合わせてくれる人じゃなくて、自分のことを本気で心配してくれる人なんだ」という視点に自然と戻してくれます。そして主人公のように、相手の変化に置いていかれるような寂しさもちゃんと描かれているので、読者の感情が否定されないのがありがたいところです。 「誰かとの距離感にいつも少し戸惑ってしまう人」に特に沁みる物語だと思います。物語の中の三人が少しずつ変わっていく様子が、自分の関係のどこかをそっと整えてくれるような一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

転校してきたばかりの小学5年生のみなとは、学校になじめず、家では病的に潔癖症の継母につらくあたられる日々を過ごしていた。ある日の放課後、街中で会ったのは同級生の悟。悟は妙に大人びて、いろんなことを知っているクラスの物知り博士だった。ふたりは、偶然つかまえた迷子のレース鳩を、飼い主のもとに届けに行き、そこでオランダ人の父を持つ美しい少女・ユリカに出会う。ユリカはふたりに「この街が大嫌いなの」と打ち明け...。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、小さくて大きな冒険。
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