
この本について
政治の話題になると、右だ左だと騒がれるわりに、「そもそも何を指しているのか」がよく分からないまま議論が転がっていくことって多いですよね。自分も同じで、ニュースで“右翼”と聞いても、昔の軍国主義の話なのか、ネット上のヘイトなのか、街宣車なのか、全部ごっちゃになっていました。モヤモヤしたまま距離を置くしかなかったんです。 この本は、そういう混線をひとつずつほどいてくれました。たとえば、戦前の神社が「国家の一部」だったからこそ、戦後の憲法や平和主義とどう噛み合わなくなるのか。あるいは、かつての右翼が大衆運動へ軸足を移し、元号法成立のような成果をつかんだ時期があったこと。いまネット上で見かける“右派っぽさ”の源流が、在特会のような新しい動きによって再構成されてきたこと。自分がなんとなく抱えていたイメージを、年代ごとに整理して読み替える感覚がありました。 特に刺さったのは、「国家か、人権か」という軸で左右が分かれていった歴史を、事件や運動の具体例で見せてくれるところです。抽象的な対立ではなく、誰が何を恐れて、どんな現実と向き合っていたのかが分かると、いま起きていることの温度も違って見えてきます。皇室報道がなぜここまで慎重なのか、暴力団と右翼がどう結びついたのかなど、知らないまま判断していた部分が多すぎたと感じました。 「右翼って何なのか、ずっと腑に落ちないまま来てしまった」という人にこそ届く本だと思います。歴史を知ることで、いまの空気の“背景”がやっと形になる一冊でした。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要





