
知の仕事術(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
池澤夏樹
累計読者数4
平均ハイライト数 16.5件/人
star総合評価 51/100
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この本について
ニュースも本も山のようにあって、どれをどう扱えばいいのか分からないまま、気づけば情報に振り回されて一日が終わっている。そんな感覚、けっこう共通なんじゃないかと思います。僕自身も「考えるための土台」がないまま、とりあえず調べては迷子になる日が多いです。 池澤夏樹さんの『知の仕事術』が面白いのは、知識の広げ方や調べ物の仕方を“効率化”の文脈ではなく、自分の世界図をどう育てていくかという話として書いているところです。例えば「新聞を切り抜いて精読する」という昔ながらの方法も、インターネットでは代替できない“問いをつくる力”につながるし、「できるときにやる」というスケジュール感も、思考の余白を確保するための技として語られている。さらに、自分の偏見を前提にしながらニュースを読み、都度修正していくという姿勢は、情報の波に飲まれがちな今ほど必要だと思いました。 読書にしても、面白くない本を無理に最後まで読まないとか、あとがきを先に読んでもいいとか、いわゆる正しい読み方から自由にしてくれる言葉が多いです。情報の扱い方に疲れている人ほど、この“ゆるさ”に救われる気がします。 自分で考えるための足場をゆっくりつくりたい人に刺さる一冊です。
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