
一晩寝かせてしっかり儲けるオーバーナイト投資術
二階堂 重人
東洋経済新報社 / 2018-09-14
この本について
相場を見ていて、「上がりそうに見えたのに乗れない」「下がりそうに見えたのに踏み込めない」という場面、けっこう多くないでしょうか。自分もそうで、結局“判断の根拠が曖昧なまま”チャートを眺めてしまう日が長く続きました。 この本が面白いのは、そんな曖昧さを少しだけ減らしてくれるところです。といっても魔法のパターンを教えてくれる本ではなく、どういう状況で買い手・売り手の心理が傾きやすいかを、ローソク足と移動平均線の組み合わせで具体的に拾っていく本です。たとえば「+2σを大きく上抜けした後の反落は、5日線を割ったかどうかがひとつの境目になる」とか、「長めの上ヒゲを抜いて終えた日は、実際にどれくらい勢いが残っているのか」など、チャートのどこを見るべきかがかなり明確になります。逆日歩の見方や、出来高が少ない銘柄の癖など、実務でつまずきやすい部分にも触れてくれるのがありがたいところです。 自分は“なんとなくの強弱”で判断していた部分が、この本を読んだ後は「終値でどうなったか」を基準に考えられるようになりました。勢いがあるのか、息切れなのか、翌日に持ち越す根拠があるのか。その線引きが少し見えるだけで、無駄にポジションを広げてしまう癖が減った気がします。 感覚よりも、再現性のある判断軸を増やしたい人に静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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