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文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス)

文化系のためのヒップホップ入門2 (いりぐちアルテス)

長谷川 町蔵、大和田 俊之

アルテスパブリッシング / 20180925

累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約5時間19分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 34%

この本について

音楽を聴いていて、「なんで海外と日本でこんなに質感が違うんだろう」とか、「好きなんだけど言語化できない違和感がある」とか、そういうモヤモヤってありませんか。自分もずっとそこが説明できずにいたんですが、この本を読むと“構造としての違い”が急に輪郭を持ち始めます。しかも断言調ではなく、著者の二人がああでもないこうでもないと語り合っていて、読んでいる側も一緒に迷っていい空気があるんですよね。 たとえば、ループそのものより“ぶつ切り感”“針飛び感”の方が本質だという話。形式ではなく、感覚の継承なんだという説明に、ヒップホップが単なる技法じゃなくて文化として積み上がってきたものだと気づかされます。それから、J‑POPがなぜ世界に届きづらいのかを「良し悪し」ではなく「構造が違うから」と言ってくれるところも救われます。批評というより、迷っている自分に寄り添いながら視点だけそっとずらしてくれる感じです。 あと個人的に刺さったのは、アーティストの奇妙なPVやサンプリングの例を「どう反応したらいいのかわからないまま」語るやりとり。わからないものを笑ってもいいし、戸惑ったまま受け止めてもいいんだと思える柔らかさがあります。音楽の世界の広さに気づくというより、「自分の感じ方をそのまま持ち込んでいい場所なんだ」と思えるのが大きいです。 海外音楽の“質感の謎”が気になっている人、なんとなくヒップホップが理解しきれないまま距離を置いていた人には、かなりしっくりくると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あの名コンビふたたび!! ヒップホップの聴き方がわかる画期的な入門書として 絶賛されたベストセラー、待望の第2弾登場! 「ヒップホップは音楽ではない」 「ヒップホップは『少年ジャンプ』である」といった キラーフレーズ満載の前作『文化系のためのヒップホップ入門』は、 ライムスター宇多丸さんや山下達郎さんが絶賛。 刊行から7年経った今年10刷出来という アルテス最大のベストセラーとなっています。 その続編『2』は、ケンドリック・ラマーや チャンス・ザ・ラッパーが登場し、 ニッキー・ミナージュら女性ラッパーが活躍、 ファレル・ウィリアムズ〈ハッピー〉が大ヒットした、 2012年から14年まで3年間のヒップホップ・シーンを総括します。 さらにゲストにムック『Jazz The New Chapter』シリーズの 編著者・柳樂光隆さんをお迎えし、 「ループ感覚」「Jディラ」「YouTube」などをキーワードに ジャズとヒップホップの影響関係を探る鼎談を収録。 続けて2015年から17年までのシーンを取り上げる『3』も 年内刊行を目指して着々と準備中ですので、どうぞご期待ください!

目次

Introduction いま一度、How To ヒップホップ入門 第1部 ゼロ年代のヒップホップ 『文化系のためのヒップホップ入門』復習編 「南部化」するヒップホップ──エイト・ビートからクラーベへ 「内省化」するラップ──カニエ・ウェストの場合 徒弟制の崩壊から生まれた新たな才能 第2部 2012年のヒップホップ ケンドリック・ラマーの圧倒的なスキルとフランク・オーシャンのカムアウト ミーク・ミル、ビッグ・クリット、キラー・マイク "最高のリリシスト"とアルバム未発表の大型新人 4つ打ちヒップホップを巡る二極分化 TPPとしてのアジア系ヒップホップ──PSY登場の背景 お笑い芸人だと思えばわかりやすい 第3部 ジャズ×ヒップホップ[1]ゲスト;柳樂光隆 一番ヒップホップに馴染みがある世代 レコード・バイヤーによる歴史の書き換え──『Jazz The New Chapter』の意図 ジャズとヒップホップが遠かった時代 ロンドンに近いのは渋谷なんですよ ジャイルズ・ピーターソンのイコライザー 90年代の足踏み ジャズに浸透するループ感覚 Jディラは本当に神なのか? つんのめるグルーヴ ヨーロッパのディラ・フォロワー ドラムの音色のサンプラー化 ループしないベース 第4部 2013年のヒップホップ 2013年は4つ打ちの年 白人アーティストが変えたトレンド 日米のヒット曲をコード解析してみる ポップスにも波及するループ感 ベテランの2013年を聴く①ジェイZ ベテランの2013年を聴く②エミネム ベテランの2013年を聴く③カニエ・ウェスト 2013年最高のヒップホップPV 2013年ヒップホップ・シーン最大の事件 「レコード契約なんて要らない」──チャンス・ザ・ラッパー 恐れを知らない若者たち──オッド・フューチャー一派 「地域性」より「世代間闘争」 第5部 ジャズ×ヒップホップ[2]ゲスト;柳樂光隆 YouTubeがジャズ・ミュージシャンの意識を変えた 黒人音楽の再編成 ジャズはヒップホップの武器になるか? M-Base人脈から育った若手たち ヴァーヴイズムとアメリカーナのブルーノート アメリカーナとしてのジャズ バップ以前に戻りつつあるジャズ 第6部 2014年のヒップホップ ヒップホップ版〈幸せなら手をたたこう〉 プロデューサー、DJマスタードがブレイク──YG、ティナーシェ ギャングスタ・ノリをトッピング──スクールボーイQ 黒人射殺事件へのアンサー ドキュメンタリーとしてのヒップホップ ズールー・ネイションの現在 リル・ウェインのキャッシュマネー離脱 「ずっとニッキー・ミナージュばかり聴いてた」 イギー・アゼリアとアジーリア・バンクス チルウェイヴに救われた女と波に乗る男 さりげないクール・ジャパン 日本人アーティストの全米進出成功の度合いとは? アップルのビーツ買収と『デトックス』 お約束のボノ・ディス 2015年への期待 Postscript あとがきに代えてお送りする深夜のチャット再び 人名索引 [CDガイド] ①2012年のヒップホップ ②2013年のヒップホップ ③ジャズ×ヒップホップ ④2014年のヒップホップ
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