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筒美京平 大ヒットメーカーの秘密 (文春新書)

筒美京平 大ヒットメーカーの秘密 (文春新書)

近田 春夫

文藝春秋 / 2021-08-19

累計読者数3
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 50/100
menu_book精読型
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この本について

仕事をしていると、「自分の感覚って古いのかな」「流行を追っても結局よく分からないまま」と、なんとなく置いていかれる感じが出てくることがあります。音楽でも同じで、Jポップの“らしさ”って何なのか、人によって説明がまるで違う。自分の中でも整理がつかないまま時間だけ進んでいくような感覚がありました。 この本を読むと、そのモヤモヤが少し言語化されます。筒美京平という作曲家を軸に、歌謡曲からJポップまでの“変化の筋道”が、自分の感覚と重ねながら理解できるんです。たとえば、歌詞が中心になった背景や、メロディの丸みと直線の違いがどう作用していたのか、さらには日本語が持つクセがどう音作りに影響していたのか。読んでいるうちに、「なんで自分はこの曲に刺さるんだろう」が、少し客観的に掴めるようになるんですよね。 特に印象的だったのは、筒美京平の音楽には“実体としてのスタイル”がないという指摘。何かを通して濾過するフィルターでしかない、という視点です。これが、創作や仕事で「自分らしさって一体どこにあるのか」と迷う時の、小さな救いにもなりました。固定の型を持たない在り方も、ちゃんと一つの方法なんだと感じられるからです。 音楽が好きな人はもちろん、「自分の感性をどう扱えばいいか迷っている人」に静かに刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

まさに筒美京平をめぐる完全版! 「超えられない数字、才能。でも、鍵[key]は残してくれたかも!」——小室哲哉 筒美のシングル売り上げは7560万枚で、2位の小室哲哉(7184万枚)を凌ぐ。作ったのは3000曲近い。名実ともに日本一のヒットメーカーだ。 彼の作曲家としての凄さは、最新の音楽潮流をとりこんで、一般人にわかりやすい音楽として加工し続けたところにある。 ●第1部 近田春夫による筒美京平論 著者は、筒美を師匠とあおぎ、生前きわめて親しかった稀有の人物で、多くの音楽シーンもよく知る。「週刊文春」連載「考えるヒット」の筆者としても知られる。 いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」はロックだが和風で小唄調、太田裕美「木綿のハンカチーフ」はフォーク&ニューミュージック風、岩崎宏美「ロマンス」は流行りのディスコサウンド、ジュディ・オング「魅せられて」と庄野真代「飛んでイスタンブール」はエキゾチック。 ほかにも、「スニーカーブルース」、「なんてたってアイドル」、「夜明のMEW」、松田聖子、南沙織、野口五郎、郷ひろみ、中山美穂、少年隊、小沢健二、サザエさん……。 ブーム、かつ、その時流を読んで、ヒットしそうなものを仕掛けていたのである。 ●第2部 近田春夫による対話篇 筒美の私生活はほとんど知られていない。実弟・渡辺忠孝氏への近田氏によるインタビューによって、生立ちや音楽との歴史が明らかになる。 さらに、筒美の曲を最も多く作詞した橋本淳氏、それから筒美楽曲のデーヴァともいうべき平山美紀(現・平山みき)氏への近田氏によるインタビューも収録。 ファン垂涎のデータ集付き。
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