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快楽主義の哲学 (文春文庫)

快楽主義の哲学 (文春文庫)

澁澤 龍彦

文藝春秋 / 1996-02-09

累計読者数13
平均ハイライト数 7.1件/人
推定読了時間 約2時間12分
star総合評価 45/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%

この本について

最近、「楽しさってなんなんだろう」とか、「幸せに向かって努力してるはずなのに、どこか満たされない」という話をよく聞きます。仕事でも私生活でも、つい“正しいはずの基準”に合わせにいって、自分の感覚がどこか置き去りになる感じ、けっこうありますよね。私自身もその迷いの中で、この本を読んだときに、視点を横からひっくり返されるような感覚がありました。 澁澤龍彦の『快楽主義の哲学』は、「幸福」と「快楽」のちがいを、抽象じゃなくて“体の感覚”まで引き下ろして語ってくれます。幸福は主観的で、人それぞれ。でも快楽は感覚として確かにそこにある、という指摘は、無理に“正しい幸せ”を追うより、まず自分の身体の反応を見にいけばいいんだと教えてくれました。また、「退屈を避けすぎると、かえって快楽が死ぬ」という話も、日々の小さな瞬間をどう扱うかを考え直すきっかけになります。さらに、「規格品の快楽」に流されるとむなしさが残るという視点は、SNS的な“楽しそうに見せる快楽”に疲れている人にとって、かなり刺さるはずです。 ちょっと突き放した語り口なのに、人間の弱さにちゃんと目を向けているところが、この本の不思議な優しさだと思います。自分の感覚に戻りたい人、幸福という大きな言葉に振り回されがちな人に向いています。自分のペースで読みつつ、今の生き方の“温度”を確かめたいときに手に取るといい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人生に目的などありはしない──すべてはここから始まる。 曖昧な幸福に期待をつないで自分を騙すべからず。 求むべきは、今、この一瞬の確かな快楽のみ。 流行を追わず、一匹狼も辞さず、世間の誤解も恐れず、精神の貴族たれ。 人並みの凡庸でなく孤高の異端たれ。 時を隔ててますます新しい澁澤龍彦の煽動的人生論。 【目次】 第1章 幸福より、快楽を 第2章 快楽を拒む、けちくさい思想 第3章 快楽主義とは、何か 第4章 性的快楽の研究 第5章 快楽主義の巨人たち 第6章 あなたも、快楽主義者になれる ※電子版には文庫収録の三島由紀夫氏による推薦文と、浅羽通明氏の解説は掲載しておりません。

目次

快楽主義の哲学.エロスの解剖.秘密結社の手帖. 補遺 1965年 磯田光一『殉教の美学』(書評) ほか. 解題 種村季弘,巌谷国士著
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