
テクニカル分析がわかる (日本経済新聞出版)
古城鶴也
日本経済新聞出版社 / 2019-08
この本について
相場を見ていると、ちょっと上がっただけで「今のうちに利益確定した方がいいのでは」とソワソワしたり、逆に下がり始めても「もう少し待てば戻るかも」と手が止まったりしませんか。頭では冷静に判断したいのに、実際のチャートを前にすると気持ちが先に動いてしまう。僕自身ずっとこの繰り返しでした。 この本は、そういう“気持ちで揺れる時間”を少し短くしてくれる一冊です。たとえば、価格・短期移動平均・長期移動平均の並び方がどう変わったらトレンドの基調が崩れ始めているのか。あるいは、MACDやRSIがどんな場面で「ただ揺れているだけ」ではなく、本当にトレンドが切り替わった可能性を示しているのか。感覚ではなく、具体的な変化点として示してくれるので、迷いが生まれる場面に少しだけ“寄りかかれる支柱”ができます。 特に、上昇局面で早売りしてしまうことや、下落局面で損切りが遅れることに心当たりのある人には刺さりやすいと思います。価格は一直線に動かず、上がるときはゆっくり、下がるときは速い。そんな相場の性質を前提に、どこで判断を間違えやすいのかまで踏み込んでくれているのがありがたいところです。 テクニカル分析を“未来を当てる魔法”としてではなく、迷ったときに冷静さを取り戻すための手がかりとして使いたい人に合う本だと思います。読んだあと、自分の中に「ここまでは様子を見ていい」「ここを割ったら迷わず動く」という基準がひとつ増えるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
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