
魔女狩り (岩波新書)
森島 恒雄
岩波書店 / 1970-06-20
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
最近、「なんでこんなにも空気に引っ張られてしまうんだろう」と思うことがよくあります。会議で多数派の意見に流されたり、誰かが断言した瞬間に自分の感覚がぐらついたり。自分の判断なのか、それとも周りの圧なのかがわからなくなるあの感じです。 『魔女狩り』を読んでいて、読者の方が保存していたあの抜粋に、まさにその根っこのようなものがにじんでいるなと思いました。国全体が「魔女がいる」という前提で動き出すと、人はほんの少しの不安や違和感すら、自分の頭で検証するより先に“物語のほうに合わせてしまう”。さらには、権威ある人に強く言い切られると、当事者さえ「自分はそうなのかもしれない」と思い込み始めてしまう。この流れを歴史の中で見ると、いま自分が感じているモヤモヤの正体が少しだけ輪郭を持ちはじめます。 この本の効き方は派手ではありません。ただ、日々の仕事や人間関係の中で、「みんなが言っているから」「偉い人が言うから」という理由だけで思考が上書きされそうになったとき、一度立ち止まるための基準をくれます。集団の熱に巻き込まれそうな瞬間を、自分の目で見つめ直すための距離感も学べます。 特に、空気に飲まれがちだと感じる人や、「自分の感覚を守る線」を引きたい人には静かに響く一冊だと思います。
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出版社による紹介
西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの華ひらく十五―十七世紀のことであった。密告、拷問、強いられた自白、まことしやかな証拠、残酷な処刑。しかもこれを煽り立てたのが法皇・国王・貴族および大学者・文化人であった。狂信と政治が結びついたときに現出する世にも恐ろしい光景をここに見る。
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