
The New Map: Energy, Climate, and the Clash of Nations (English Edition)
Daniel Yergin
Penguin / 2020-09-15
この本について
ときどき、ニュースで「エネルギー安全保障」や「南シナ海問題」という言葉を見ても、結局それが自分の生活とどうつながるのか分からないまま閉じてしまうことがあります。国同士の争いは遠い世界の話に見えるけれど、背景の力学を知らないと判断軸が揺らぐ場面が増えてきました。僕自身もそんなモヤモヤをずっと抱えていました。 この本の抜粋を読んだ人が保存していたのは、単なる用語ではなく「現場がどう動くか」の描写や、国際法の微妙な線引き、地政学が“既成事実”として積み上がっていく怖さの部分でした。おそらく刺さったのは、国家の大きな判断も、テキサスの小さな井戸や、海の上の“岩かもしれないもの”の扱いみたいな、細部の積み重ねで変わっていくという視点だと思います。地図が動くとは、抽象ではなく具体の連続なんだと腑に落ちます。 『The New Map』は、その“具体の積み上がり”を丁寧に追ってくれる一冊です。シェール革命の始点にわざわざ車で向かうような書き方は、エネルギーの話を遠い概念ではなく、人が作ってきた現実として捉え直すきっかけになりますし、領有問題の微妙な線引きは、地政学が白黒で割り切れない世界なんだと静かに教えてくれます。読むと、ニュースを前より立体的に理解できるようになり、自分の判断の拠り所が少しだけ増えます。 特に、「世界の動きが自分の仕事にどう影響するのかを整理したい人」に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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