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ロラン・バルト 言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)

ロラン・バルト 言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)

石川美子

累計読者数5
平均ハイライト数 12.6件/人
推定読了時間 約4時間16分
star総合評価 53/100
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この本について

日常の会話やニュースを見ていて、「なんでこれが当然みたいに扱われてるんだろう」と妙な居心地の悪さを覚えることがあります。自分が感じている違和感の正体がつかめず、なんとなく流れに合わせてしまう。そのあとでモヤモヤだけが残る、みたいな。 この本のバルトは、その“自然らしさ”の裏側を静かにめくって見せてくれます。東京の「空虚な中心」に驚いた話や、文楽や俳句に触れたときの視線の置き方が、そのまま「意味をどう扱うか」という自分の姿勢を問い返してくる。意味を一つに決めつけないこと。あるいは思い切って中断してしまうこと。そんな柔らかい距離の取り方があるんだと気づかされます。 個人的に効いたのは、批評は誰かの正解探しではなく、自分の言葉で責任を引き受ける行為だと言い切るところでした。仕事で意見を求められたとき、正しさよりも「自分は何を見たのか」を丁寧に語るほうがすっと楽になる瞬間があったのを思い出します。 「当たり前」に押し流される感覚に薄く疲れている人に刺さる本だと思います。自分の違和感を、少しだけ扱えるものにしてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『恋愛のディスクール・断章』『記号の国』で知られる批評家ロラン・バルト(一九一五‐八〇)。「テクスト」「エクリチュール」など彼が新たに定義し生み出した概念は、二十世紀の文学・思想シーンを次々と塗り替えた。デビュー以来、文学言語のみならず、モードから写真、日本論に至るまで華麗な批評活動を展開。晩年には「小説の準備」へと向かった、この多彩な思考の全体像を端正な文体によって浮き彫りにする。
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