
偉くない「私」が一番自由 (文春文庫)
米原万里 and 佐藤優
文藝春秋 / 2016-04-10
累計読者数8
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約4時間53分
star総合評価 51/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
人と距離を取るのが下手だったり、組織の空気に合わせすぎて自分が何を考えていたのか分からなくなる時ってあります。まわりと同じであることが“正しさ”みたいになっている場所にいると、ちょっとした違和感にも疲れてしまうんですよね。僕もよくその渦に飲まれます。 この本が面白いのは、そんな窮屈さを「こう生きろ」と処方してくれるわけじゃなくて、米原万里さんのまっすぐな感受性が、読んでいる側の思考を少しだけ押し広げてくれるところです。例えば、計算されたユーモアなんてつまらないと言い切る場面があって、誰かに“好かれるため”に整えた言動ほど、人を遠ざけることもあるよな…と妙に腑に落ちました。また、悪が“まともさ”の延長線にあるという指摘も、日常の小さな思考停止がどれだけ危ういのかを静かに突いてきます。異なる文化や価値観に触れた経験を語る中で、日本では「みんな同じ」が前提になりがちなことへの戸惑いが描かれていて、その正直さに救われる人も多いはずです。 派手な答えはないけれど、視点がズレた瞬間の空気がそのまま残っている本です。自分の“違和感”を少しだけ信じてみたい人に刺さると思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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出版社による紹介
佐藤優が選ぶ、よりぬき米原万里 ロシア語会議通訳、作家、エッセイストとして活躍した米原万里の作品を、激動のロシアで親交を結んだ盟友・佐藤優がよりぬいた傑作選。 メインディッシュは、初公開の東京外語大学卒業論文、詩人ネクラーソフの生涯。 ロシア、食、言葉をめぐる傑作エッセイ、単行本未収録作品などをロシア料理のフルコースに見立て、佐藤シェフの解説付きで紹介する。 没後10年米原万里を偲ぶオリジナル文庫。
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