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タテ社会と現代日本 (講談社現代新書)

タテ社会と現代日本 (講談社現代新書)

中根千枝、現代新書編集部

講談社 / 2019-11-13

累計読者数3
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約2時間20分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 34%

この本について

職場で「なんでこんなに人間関係に振りまわされるんだろう」とか、「能力より“場にどれだけいたか”で物事が決まっていく感じがあるよな…」と、言葉にしにくい違和感を抱くことがあります。僕自身、会社の空気や序列に説明しにくい圧を感じるたびに、その正体をうまく掴めずにいました。 『タテ社会と現代日本』は、そのモヤモヤを“日本特有の構造”として捉え直してくれる本です。たとえば、日本では「資格」より「場」が優先され、実際にそこに居続けた時間が人間関係の強度を決めてしまうこと。大集団よりも小さな系列との結びつきが強く、そのぶんリーダーも全員に等距離で立てないこと。そして、契約よりも感情のつながりが前に出ることで、仕事の線引きが曖昧になること。日常で感じる細かな“あれってなんでなんだろう”に輪郭が出てくる感覚があります。 読みながら、自分の働き方や所属している組織をもう少し外から眺められるようになりました。タテの構造を批判するというより、「こういう前提で動いている世界に自分はいるんだな」と理解できるだけで、余計な消耗が減る場面が多いと思います。 組織にいると息苦しさを感じやすい人、理由のわからない圧に疲れやすい人には、特に静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

『タテ社会の人間関係』著者の最新刊! 現代新書既刊3部作『タテ社会の人間関係』『適応の条件』『タテ社会の力学』累計170万部超のベストセラーシリーズ第4弾! 長時間労働をもたらす小集団の封鎖性。 非正規・正規雇用問題と「ステイタス・コンシャス」。 家族という小集団が招く家庭内虐待問題。 「場」の序列意識から生まれる新参者へのいじめ。 タテ社会のなかの女性の社会進出…… 「資格よりも場」「序列意識」「ウチとソト」など、日本社会独自の構造を鮮やかに解き明かした「タテ」の理論。現代日本の抱える問題を「タテ」の理論を使って読み解く52年目の続編。 終身雇用制が崩れても、なぜ先輩・後輩の関係は変わらないのか? 日本の組織で上司の上司に告げ口をするのが許されない理由とは? なぜ序列の意識なしに席に着くこともできないのか? 『タテ社会の人間関係』から50年超、著者がいま感じることとは? 現代社会と向かい合うための、「タテ社会」入門書! 「失われた二〇年」などと言われるように、低成長の時代が長年つづき、新卒一括採用から定年まで、すなわち入り口から出口まで面倒を見るという日本型経営がかたちを変えつつある、と報じられている。しかし、年功序列のようなものが薄らいだとしても、タテのシステムは残るところに残る。その大きなものが、先輩・後輩の関係である。最近の若者は自由になったといわれるが、学校において上級生、下級生の区別はなくならない。親分・子分の関係が薄らいでも、その要素がなくなっていないのと同じように、会社における先輩、後輩の関係はなくならないだろう。――「プロローグ」より
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