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幼女戦記 12 Mundus vult decipi, ergo decipiatur

幼女戦記 12 Mundus vult decipi, ergo decipiatur

カルロ・ゼン and 篠月しのぶ

KADOKAWA / 2020-02-20

累計読者数4
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約6時間28分
star総合評価 49/100
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この本について

仕事でも日常でも、「相手の言っていることが妙に噛み合わない」「知性で話しているつもりなのに、土台からズレていた」という経験ってありますよね。自分の理解が甘いのか、相手が別の論理で動いているのか、その境界がよく分からなくなるときがあります。 今回の抜粋で読者が刺さっているのはまさにその部分で、毒餌だと分かっていても飲まざるを得ない交渉の構図や、文化財の扱いに見える価値基準のズレ、そしてそのズレに直面したときの虚しさだと思います。相手を理性的な存在として扱いたいのに、目の前の現実がそれを許さない感じ。幼女戦記12巻は、そういう「合理で説明できない世界の動き」とどう折り合うかを、物語を通して見せてくれます。 ターニャたちが直面するのは、戦略や理屈を超えて、国家や組織の思惑がねじれたまま噛み合う世界です。理屈では勝っているはずなのに、結果としては敗北感が残る。そんな場面に触れると、自分の仕事の中で起きる不可解な判断や、思惑が交錯していく瞬間を少し冷静に眺められるようになります。相手の行動の背景に、どんな優先順位や事情があるのか、すぐには分からなくても想像する余裕が生まれる感覚に近いです。 「理解しようとしているのに、理解不能な現実にぶつかりがちな人」に刺さる一冊だと思います。理不尽を賛美する物語ではなく、理性で抗おうとする登場人物たちの視点を借りて、自分の置かれた状況を少しだけ広い枠で捉え直せる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

戦場で勝利し、戦場で勝利し続け、しかし帝国は破滅へ一直線。 爛れ切った愛国心と、残酷な現実の抱擁を経て ゼートゥーアは「世界の敵」たるべく舞台を作り上げていく。 死に逃げることも出来ない参謀本部の責任者として ゼートゥーアが求めるのは『最良の敗北』なのだ。 言葉よりも、理性よりも、ただ、衝撃を世界に。 世界よ、刮目せよ、恐怖せよ、そして神話に安住せよ。 我こそは、諸悪の根源なり。 なお。付き合わされる幼女曰く、大変辛い。
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