
目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画
クライブ・ハミルトン, 山岡鉄秀, and 奥山真司
累計読者数3
平均ハイライト数 19.7件/人
star総合評価 53/100
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この本について
国内外のニュースを見ていて、「これって本当に表に出ている話だけで説明つくのかな…」と引っかかること、ありませんか。経済か安全保障か、多文化共生か対立か。表の議論だけ追っていると、どこか大事な前提を見落としている気がして、自分でも整理がつかなくなる瞬間があります。 この本は、そんなモヤモヤに一気に答えをくれるタイプではないですが、少なくとも視点を増やしてくれます。たとえば、オーストラリアの政治家や企業がなぜここまで中国に弱いのかという部分を、献金の構造やメディア圧力、そして「発言すると家族が脅される」という現実的な恐怖まで含めて描いている点は、表の議論だけでは絶対に見えません。また、海外の中国系コミュニティが一枚岩ではないこと、その内部がどう分断され、どう利用されているのかが具体的に書かれていて、「ただの国家間対立」という単純化から引き戻されます。 読みながら、自国のことを考えざるを得なくなるのも大きかったです。経済を優先しすぎた結果の脆さ、情報空間の影響力の偏り、そして“沈黙のコスト”。別に危機を煽りたいわけではないのですが、見えていなかった構造を知るだけで、ニュースの読み方が確実に変わります。 国際ニュースを追いながら「何か噛み合わない」と感じてきた人ほど、静かに刺さる本だと思います。
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