
知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 (角川新書)
池上 彰
KADOKAWA / 2020-06-10
この本について
ニュースや世界情勢を見ていて、「なんでこの国はこう動くんだろう」「そもそも何が背景にあるのか」がわからず、ただ不安だけが増えることってありませんか。自分もそうで、特に中東やアメリカの動き、中国の思惑あたりは、断片的な情報を追っても全体像がつかめずにモヤモヤしたままでした。 この本が助かったのは、いま表に出ている出来事が、どんな“積み重ね”の先にあるのかを淡々とつないでくれるところです。たとえば、イランがアメリカに警戒されている理由を、宗派対立や過去の革命までさかのぼって説明してくれるので、ニュースで経済制裁の話が出てきても「あれはこうつながるのか」と腹落ちします。中国がデジタル人民元にこだわる背景も、単なる“野望”ではなく、ドルの仕組みから考えると見方が変わりますし、WHOをめぐる動きも、寄付や外交関係まで含めて読むと、一面的に判断しなくて済むようになります。 そして読んでいて意外だったのは、世界の変化が激しいほど、国のリーダーシップや価値観の揺れが生活にじわじわ影響してくるという現実です。資本主義の再定義の話も、遠い出来事のようでいて、自分たちの働き方の行き詰まりとつながって見えてきます。大げさに未来を語る本ではなく、ニュースの裏側にある地層を一枚ずつ見せてくれる本、という感じです。 世界のニュースをただ“消費”している気がしてしまう人に、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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