
米中決戦後の世界地図 日本再興が始まる
渡邉哲也
徳間書店 / 2020-07-31
この本について
国際ニュースを追っていると、米中のぶつかり合いが起きるたびに「結局これは何が理由で、どこに向かう話なんだろう…」とモヤモヤすることがありませんか。安全保障とか国際法とか言われても、用語だけが流れてきて全体像がつかみにくいんですよね。僕自身もニュースを追いながら「点は見えるけど線にならない」状態が続いていました。 この本は、そのバラバラの点をつないでくれる実務寄りの視点が強いです。たとえば、香港に関する一連の出来事を時系列で追いながら、「一国二制度」がどう形骸化していったのか、それが国際社会のどんなルールと衝突したのかを淡々と描いてくれます。読者が保存していた抜粋にも多かった、国内法と国際法が重なるグレーな領域についても、何が“安全保障”として例外扱いされるのかが整理されているので、制裁の仕組みが理解しやすくなります。また、製造業の回帰のような経済の動きと、価値観の対立(普遍的価値と中華思想)が実は一本の線でつながっていることがわかり、日々のニュースの見え方が少し変わります。 世界情勢に不安を感じつつも、煽られたくないし、できれば冷静に判断する材料だけほしい…そんな人には特に刺さると思います。派手な主張で押してくるタイプの本ではなく、事実の積み上げから流れをつかませてくれる一冊なので、迷ったときに地図代わりに手元に置いておく感覚に近いかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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