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温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系 (ブルーバックス)

温暖化で日本の海に何が起こるのか 水面下で変わりゆく海の生態系 (ブルーバックス)

山本智之

講談社 / 202008

累計読者数4
平均ハイライト数 123件/人
star総合評価 76/100
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この本について

海のニュースって流れてきても、「結局、自分の生活にどう関わるのか」とモヤッとしたまま終わることが多いですよね。温暖化や酸性化といった言葉は知っているのに、その先の実感がついてこないというか。僕も同じで、なんとなく心配だけど、何が起きているのかは曖昧なままでした。 この本は、その曖昧さを静かにほどいてくれました。日本近海の海水温が世界平均より速いペースで上がっていること。植物プランクトンが小さくなり、海が二酸化炭素を吸収する力まで弱っていくこと。さらに、シガテラ中毒やサンマの小型化みたいな、食卓につながる変化まで起きていること。どれも「視点を一段深くする」と、海の変化が自分の生活と地続きだと分かります。必要以上に恐れる話ではないけれど、現実をちゃんと知ると、ニュースの見え方が確実に変わりました。 特に、海の酸性化が“水面下の問題”として生物の殻づくりや稚魚の生存にじわじわ影響している描写は、日常では絶対に気づけない部分でした。サケが北へ移動したり、沿岸の藻場が衰えたりと、起きている変化が具体的だからこそ、距離を感じずに読めます。 環境問題に強い関心がなくても、「知らないままではいたくない」と思う人に刺さる本だと思います。僕自身、海の話題に出会ったときの感度が少しだけ上がりました。

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