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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, and 谷島 宣之

日経BP / 2020-02-15

累計読者数43
平均ハイライト数 17.2件/人
推定読了時間 約4時間19分
star総合評価 58/100
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この本について

大きい会社でも、小さなチームでも、「なんでこんなにシステム周りの意思決定って噛み合わないんだろう…」と感じることがあると思います。現場は必死なのに経営はピンときていないし、逆に経営が危機感を持っても現場は動けない。自分も仕事で似た状況に何度も遭遇してきて、そのたびにモヤモヤしていました。 みずほ銀行の19年にわたるシステム統合の記録を読むと、そのモヤモヤの正体が少し見えてきます。たとえば「ソフトは稼働した瞬間から陳腐化する」という当たり前の前提が抜け落ちた瞬間、組織全体がどう鈍くなるのか。また、システム部門が専門用語で話してしまう問題はよく語られますが、本書は逆に「理解できるようにさせるのは経営の仕事」という視点を突きつけてくれます。責任の線引きが曖昧なまま走り続けた結果、誰も止められなくなる怖さも、異常時の運用シナリオが用意されていなかった場面を読むとリアルに伝わってきます。 読んでいて、自分の現場に置き換えられるポイントがいくつもありました。大規模プロジェクトだけの話に見えて、実際は「変化し続ける環境で、どこまで目を配れるか」という汎用的な話でもあるんですよね。長年動いている仕組みほど、安心感と油断がセットでついてくる。その空気をどう扱うかが組織の明暗を分ける、というのは自分にとっても痛いほど身に覚えがあります。 特に、技術と経営のあいだに立たされて悩んでいる人には刺さるはずです。自分もこういう本に出会うたびに、「ちゃんと目の前の“当たり前”を疑えているか」を問い直しています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

みずほフィナンシャルグループ(FG)が2011年から進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトが2019年7月、ついに完了した。 富士通、日立製作所、日本IBM、NTTデータを筆頭に1000社ものシステムインテグレーターが参加したものの、2度にわたって開発完了が延期になったことから、なかなか完成しないスペイン・バルセロナの教会にちなんで「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれた史上最大級のITプロジェクトだ。みずほ FGは完了までに8年もの年月と、35万人月、4000億円台半ばをつぎ込んだ。 1980年代に稼働した「第3次オンラインシステム」の全面刷新は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が統合したみずほFGにとって、2000年の発足以来の悲願だった。 しかしシステム刷新は何度も挫折し、2002年と2011年には大規模なシステム障害を引き起こした。80年代の非効率的な事務フローが残ったままになるなど、勘定系システムの老朽化は経営の足かせになっていた。 なぜみずほ銀行のシステム刷新は、これほどまでに長引いたのか。そして今回はどうやって完了に導いたのか。みずほ銀行がこれから目指す金融デジタル化戦略を、みずほFGにおける19年の苦闘の歴史を追いかけ続けた日経コンピュータが解き明かす。 多くの日本企業が直面する情報システムの老朽化問題、「2025年の崖」を乗り越えるヒントがここにある。
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