
チャートの達人
稲葉豊樹、mk出版
ダイヤモンド社 / 2014-04-17
この本について
チャートを見ていて、「結局これは当てになるのか、ならないのか…」と迷うことってありませんか。移動平均線もパターンも、人によって言うことが違うし、自分の判断基準がブレたまま時間だけが過ぎていく感じ。僕もずっとそこでもやついていました。 この本が面白いのは、「チャートで未来は読めない」という前提から始まるところです。じゃあ何を見るのかというと、市場にいる無数の投資家の“気分”や“抵抗感”の方なんです。過去の値動きはその心理の痕跡で、その読み解き方が丁寧に書かれています。移動平均乖離率が限界に近づく場面で売買の判断が変わる理由や、短期の下落がだいたい10〜15日で一巡する背景も、数字ではなく心理で説明されていて腑に落ちました。単純に「このパターンが出たら買い」と言わないのも好印象で、ファンダメンタルと心理をセットで見る姿勢がすっと入ってきます。 特に僕は、インデックス売買が主流の今、個別銘柄のパターンは“たまたまそう見えるだけ”という指摘に救われました。無理に形に意味を見出そうとして空回りしていた自覚があったからです。チャートは未来の予言書ではなく、投資家たちの温度計。そう思えるだけで、画面の見え方がだいぶ変わります。 「テクニカルを使いたいけれど、パターン信仰には馴染めない」という人に刺さる本です。僕みたいに判断軸を見失いがちなタイプには、ちょうどいい現実感でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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