
コミュ力なんていらない 人間関係がラクになる空気を読まない仕事術
石倉秀明
マガジンハウス / 2020-08-27
この本について
仕事では人と話す場面が多いのに、「結局どう振る舞えばいいのかよくわからない…」というまま毎日を乗り切ってしまうことがあります。空気を読めと言われても、その空気の正解がわからない。頑張って愛想よくしてみても、疲れるだけで手応えがない。僕自身もずっとそんな感じでした。 この本が少し違うのは、「コミュ力を伸ばそう」と説くのではなく、「苦手なままでも戦い方を変えればなんとかなる」という視点をくれるところです。たとえば、相手の目を見続けるよりも、お互いの言いたいことが伝わるほうが大事だという割り切りや、ひとつの連絡にひとつの用件だけを書くといった具体的な設計の話。あるいは、愛想のよさを評価軸にしない採用の工夫や、知識差がある相手にはまず全体像をひと言で示すという方法など、「こうすれば無理せずに済むのか」と腑に落ちる点が多いんですよね。 読んでいて思ったのは、結局のところ人間関係をスムーズにする鍵は、場の空気を読むことよりも、自分のキャラクターをブレさせず、同じやり方で安定して成果を出せる形に調整していくことなんだということ。わかり合えない前提で準備しておくほうが、むしろ摩擦も減る。これはコミュ力に自信がない人だけでなく、「頑張っているのに、なぜか人とのやりとりで消耗してしまう」という人にも刺さるはずです。 誰かを見習うより、自分の特性を前提に働き方を組み直したい人に向いている一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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