
これからのマネジャーは邪魔をしない。
石倉秀明
フォレスト出版 / 2021-02-23
この本について
マネジメントって、昔よりずっと難しくなった気がします。価値観も働く場所もバラバラな中で、「どう関わるのが正解なんだろう」とモヤモヤすること、僕もよくあります。特にリモートだと、相手の姿が見えないぶん不安になりやすくて、つい細かく指示したり、確認を増やしたりしてしまうんですよね。でも、それでうまくいくことはほとんどありませんでした。 この本が面白いのは、「何をすればうまくいくか」ではなく、「何をしすぎているのか」を丁寧に突きつけてくれるところです。例えば、メンバーの主体性が生まれないのは個人の問題ではなく、仕組み側の問題だと言い切る視点。自走できる条件がそろえば、人は勝手に動くという話は、自分の現場を振り返ると耳が痛いけれど納得感が強いです。また、「成果が出るからモチベーションが上がる」という逆転の因果は、部下の気持ちをどうにかしようとして空回りしていた自分にとってはかなり救われる考え方でした。 そして何より刺さったのは、信頼の因果関係を間違えないという話。相手の行動を見てから信頼するのではなく、先にこちらが信じると決める。そのスタンスがないと、リモート環境ではすぐに疑心暗鬼になり、結果的にマイクロマネジメントに踏み込んでしまう。僕自身が何度もやってしまった流れだったので、「ああ、これか…」と腑に落ちました。 マネジメントに疲れている人、特に「自分のやり方がもう通用していない気がする」と感じている人に静かに刺さる本だと思います。
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