
人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ
やしろ あずき
ダイヤモンド社 / 2020-12-08
この本について
仕事でも創作でも、「ここもう無理かも」と思っても踏ん張り続けてしまうこと、けっこうありますよね。辞めたら弱い気がするとか、続けた方がいい理由を無理に探してしまうとか。でもその裏で、本当はどこが合っていなかったのか、自分はどう動きたいのかがぼんやりしたまま時間だけが過ぎていく。僕自身も同じように悩んでいたので、この本の抜粋がやたら刺さりました。 読んでみて一番助かったのは、「逃げる・辞める」を雑に肯定するんじゃなくて、ちゃんと次につながるやり方で扱っているところです。合わない会社から離れるにしても、理由を言語化して次に持っていく視点があるだけで、ただの転職歴の積み重ねじゃなくなるんだなと気づかされました。また、フリーになった作者が“締め切り前でも遊ぶ”と決めている話も、怠けろという意味ではなく、自分の状態を誤魔化さない方が結果的に続けやすいという話としてリアルに響きます。 もう一つおもしろかったのは、「これで稼げる」と思った瞬間に急に苦しくなる、というあの感覚を丁寧に拾ってくれているところ。やる気とか根性の問題じゃなくて、目的が変わると同じ作業でも負荷のかかり方がまったく違うんですよね。そこに気づいていると、自分を責める量が減ります。 自分の意見を持つことについての話も、誰かの正解を丸呑みせず「でも自分ならこうする」を積み重ねていくスタンスが中心で、無理なポジティブ論に走らないのも安心でした。 「頑張り方を間違えてる気がするけど、どう直せばいいか分からない人」にはかなり刺さると思います。僕と同じように、今のしんどさを一度整理したい時に手元に置いておくとちょうどいい本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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