
ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)
北川 恵海
KADOKAWA / 2017-04-22
この本について
仕事のことで疲れている時って、「自分の判断は間違ってないか」とか「この状況で踏ん張るべきなのか、逃げてもいいのか」とか、頭の中で同じ問いがぐるぐる回り続けますよね。周りに相談しても、相手の表情ばかり読んでしまって、結局は自分の気持ちがどこにあるのかよく分からなくなる。僕自身、そういう時期が長く続いたことがあります。 『ちょっと今から仕事やめてくる』の抜粋を読んでいて、刺さっているポイントは「他人の言葉ではなく、自分を本気で心配してくれる人の存在が軸になる」というところなんだと思います。向かい合う相手の表情が自分の鏡になる、という言葉の通り、誰と話すかで心の向きが変わる実感があるし、説明するときに一・五倍ゆっくり話す、という小さな行動のヒントも、焦る日々には妙に効きます。さらに、理不尽な仕事が続く中で「全部がやりがいのある仕事じゃなくて当たり前だ」と一度認めてしまうと、肩に入りすぎていた力が抜けて、選択肢を見直す余裕が生まれるんですよね。 この物語は、仕事を辞めるべきかどうかを答えてくれるわけではないけれど、「自分の気持ちをちゃんと扱うための距離感」を取り戻すきっかけになります。特に、誰かのために頑張りすぎて、自分の半分をどこかに置いてきた気がしている人にはしっかり届くはずです。 いまの働き方に違和感があるのに、どう整理していいか分からない。そんな時に読むと、自分の声が少しだけ聞こえやすくなる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
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