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ハッピーエンドは欲しくない

ハッピーエンドは欲しくない

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累計読者数13
平均ハイライト数 13.9件/人
star総合評価 58/100
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この本について

仕事って、ほんとに目の前の作業だけこなしていればいいんだろうか。気づけば、自分の時間をただ細切れにして換金しているだけじゃないか……みたいなモヤモヤを、誰しも一度は抱えると思います。僕自身もずっとその感覚をうまく扱えず、「このまま進んだ先に何があるんだろう」と立ち止まる日が多かったです。 『ハッピーエンドは欲しくない』は、その停滞を派手に解決してくれる本ではないけれど、内側の視点をいい意味でかき乱してくれます。著者が書いているのは整った理論ではなく、編集前のむき出しの思考や、失敗や空虚さの中で気づいたことばかり。だからこそ、自分の感情や判断のクセがそのまま照らされる感じがあるんですよね。例えば、知らないことを知らないままにしてしまう癖とか、仕事を「ただの作業」と思い込みすぎているところとか。読んでいると、ああ、自分もそうだなと静かに刺さってきます。 もうひとつ大きかったのは、「価値観って環境で勝手に形づくられるものなんだ」という気づきが丁寧に描かれている点。自分の選択だと思いこんでいたことが、じつは周囲の空気や生きてきた場所の範囲内で決まっていたのかもしれない。そんな揺らぎが見えると、不思議と未知の領域に踏み出す怖さが軽くなるんですよね。間違ってもいいし、知らなくてもいいし、必要なら何度でもやり直せばいいだけなんだと。 きっとこれは、「自分がいる場所がなぜか狭く感じる人」に刺さる本だと思います。大げさに勇気をくれるタイプではなく、足もとでくすぶっている小さな違和感を、自分の言葉で見つめ直せるようになる本です。自分の荷物をひとつずつ軽くしていきたいときに、ちょうどいい相棒になります。

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