
会社から逃げる勇気 - デンソーと農園経営から得た教訓 -
畔柳 茂樹
ワニブックス / 2024-06-24
この本について
仕事がしんどいときって、「辞めたい気持ち」と「辞められない理由」がずっと胸の中で渋滞し続けますよね。相談窓口に行っても、言っていることは正しいのにどこか噛み合わない感じがして、自分のしんどさをどう扱えばいいのか分からない。逃げるという選択肢が頭では分かっても、実際には視界から消えてしまう。そういう状態、僕自身も経験があるのでよくわかります。 この本が面白いのは、「辞める勇気」や「逃げる判断」を精神論ではなく、現実の感情や状況の重さごと扱ってくれているところです。著者も優等生タイプで、追い詰められたとき初めて自分の限界に気づいた人。そこからどう道が開けたのかが、きれいごとなしで書かれているので、自分ごととして読めます。そして、辞めたあとの世界がただバラ色だったわけではなく、サラリーマン時代の経験が意外な形で生きたことや、40代での起業がなぜ現実的な選択肢になり得るのかも、具体的な事例で語られています。 特に「逃げる勇気」という言葉のニュアンスが、この本では少し違っていて、ただ会社を否定するのではなく、「自分の目的に沿わないものを手放す」という視点に置き換えてくれるのが救いになります。視界が閉じていた人が、決断の瞬間に道が広がる感覚をどうやって取り戻したのか。そのプロセスが丁寧なので、同じように出口が見えなくなっている人には静かに効くはずです。 今の働き方に「このままでいいのか」とうっすら感じている人に特に刺さる一冊です。
読書インサイト
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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