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ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス (角川書店単行本)

ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス (角川書店単行本)

春名 幹男

KADOKAWA / 2020-10-30

累計読者数3
平均ハイライト数 41.7件/人
推定読了時間 約9時間14分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
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この本について

政治や国際ニュースを眺めていると、「結局どこで何が決まっているのか」「表に出てくる話だけ追っても、核心には触れられない気がする」というモヤモヤが残ることがあります。自分もずっとその感覚を持っていたのですが、この本を読んでようやく、表と裏の“つながり方”が少し見えてきました。 ロッキード事件というと、日本の政治スキャンダルの一つとして語られがちですが、本書はその背後にある軍産複合体の構造や、アメリカ政府・議会の力学、さらに多国籍企業の事情まで丁寧に追っています。たとえば、ロッキード社がベトナム戦争終結で受注が激減し、民間機の販売に社運を賭けざるを得なかった現実。その苦境が、日本への異常なロビー活動や資金の流れにつながっていくプロセスは、事件を“日本国内の話”で片づけられない理由を教えてくれます。また、議会小委員会の内部で、企業倫理の回復を狙う人物と、国家が企業利益を守るべきかを問う人物がぶつかり合っていたことも印象的で、ひとつの事件に対しても、政府や議会が単一の意思で動いていないことがわかります。 読みながら、「表に出る情報が部分的なのは当然で、むしろ“何が伏せられていたのか”を考える視点が必要なんだ」と気づかされました。これは政治に限らず、仕事で不自然な決定が下りてきた時や、大きな組織の動きに違和感を覚えた時にも役立つ感覚です。 政治の裏側を暴くための本というより、「権力や企業がどう動き、どこで歪みが生まれるのか」を静かに教えてくれる一冊でした。表の説明だけではどうも納得できない人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「われわれがそれ(角栄潰し)をやった」。K長官が漏らした真意とは!? 「自主外交」で角栄はアメリカに潰された。 国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材で掴んだ、数多くの決定的新事実!! 田中角栄はなぜ逮捕されたのか? その理由は「角栄の外交」に隠されていた。 アメリカは「日中国交正常化」などの「角栄の外交」をひどく嫌っていたのだ。 その後発覚した、戦後最悪の国際的疑獄となったロッキード事件。そこでアメリカ政府高官は、密かに角栄の訴追を可能にする「ある細工」をした。 外交の対立も、角栄訴追に関わる秘密も、米機密文書には記されていたが、日米の根幹に絡む『巨悪』の深い闇は文書が公開されず、解明されなかった。 本書は「陰謀説」の真偽を徹底検証し、初めて証拠を挙げて解明する! ロッキード事件の全容は、上記のように長らく解明されてこなかった。 結果、数多くの陰謀説が流布する事となる。「誤配説」、「ニクソンの陰謀」、「三木の陰謀」、「資源外交説」、「Kの陰謀」……。 米国立公文書館、ニクソン・フォード各大統領図書館、CIA、日本側資料、日米関係者らを取材・調査。 インテリジェンスの機微を知り尽くした国際ジャーナリストが15年に及ぶ取材から、初めて真の「巨悪」の正体を描き、巨悪の訴追が阻まれた理由に迫る!! なぜ、首相の犯罪は繰り返されるのか? その構造までが浮かび上がる巨弾ノンフィクション――。 【目次】 まえがき 第一部 追い詰められる角栄 第二部 なぜ田中を葬ったのか 第三部 巨悪の正体 あとがき ロッキード事件年表 主要参考文献一覧
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