
ロッキード (文春文庫)
真山 仁
この本について
政治のニュースを見ていて、「結局、何が本質なのか」が分からなくなることがあります。報道や世論が一気に流れをつくっていく感じに、置いていかれるような不安もある。私もロッキード事件についてはそんな距離感しかなくて、名前だけ知っているのに、実像はまったく掴めていませんでした。 『ロッキード』を読んで感じたのは、歴史の“背景”に目を向けるだけで、物事の見え方が大きく変わるということです。事件の金額だけを見れば小さく映るのに、日米関係や軍事戦略を踏まえると、突然スケールが変わる。外交が「無理をすると無茶になる」という指摘も、今の日本の政策判断を考える時に妙に腑に落ちました。そして、角栄がなぜ支持され、なぜ一気に「悪」とされていったのか。そこに世論や同調圧力がどう作用したのかを追う過程は、現代の空気の読み方にもつながってきます。 分厚い本ですが、出来事の流れだけでなく、登場人物の人間くささや判断の裏側まで丁寧に描かれていて、読み終える頃には「歴史を自分で確かめたい」という感覚が残りました。政治を遠い場所の話だと思っている人ほど、新しい視点が得られるはずです。 こんな人に刺さると思います。 「ニュースの“表側”だけ追っても、何か見落としている気がする人」
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
読書の順序
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