
徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪
小川榮太郎
飛鳥新社 / 201710
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この本について
ニュースを追っていると、「あの時の報道って本当に全体像をつかめていたんだろうか」と、ふと足が止まることがあります。情報はたくさんあるのに、自分の頭の中には断片しか残っていない感じ。誰が何を言って、どこが事実で、どこからが解釈なのか、その境界がどんどん曖昧になっていくあのモヤモヤです。 この本が刺さっている読者の抜粋を見ていると、皆さんが引っかかっているのは「報道がどこまで実態に向き合っていたのか」という視点でした。土地の値引きの具体的な算定過程や、当事者に取材が届いていなかったという指摘、文書の扱われ方の偏りなど、細部を丁寧に追うほど、当時の“雰囲気”とは別の像が浮かび上がるような構造になっています。感情的な賛否ではなく、事実の積み重ねをたどることで、自分の理解のどこが空白だったのかがはっきりしてくる本でした。 個人的には、政権や省庁をどう評価するかという以前に、「どんな情報環境で自分は判断していたのか」を確認する機会として読むのがちょうどいい距離感だと思っています。報道不信を煽るためではなく、あの時の“何となくの印象”に自分も乗っていたかもしれない、という微妙な感覚を整理したい人に向いている本です。 当時の森友・加計報道をめぐって、自分の理解をいったん棚卸ししたい人に刺さる一冊だと思います。
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