
自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)
石井暁
講談社 / 2018-10-17
この本について
日常で「結局、国の情報ってどう扱われているのか」「報道で見える部分と実態のズレって何なんだろう」と、モヤっとする瞬間があると思います。自分も同じで、どこまでが建前で、どこからが本音なのか分からなくなることがあります。 この本は、そういう“見えない領域”に感じていた曖昧さを、少しだけ輪郭のあるものにしてくれました。別班や調査部、特殊作戦群の実態に踏み込みながらも、陰謀っぽく語るのではなく、現場の人たちがどんな環境で動き、どんな葛藤を抱えていたのかが丁寧に拾われています。抜粋にある「秘密は墓場まで持っていく」という空気の中で、関係者がなぜ口を開き始めたのか、その流れを追うだけでも視点が変わります。また、特定秘密保護法や文民統制の問題が、机上の議論ではなく“当事者の手触り”とセットで語られているので、制度の重さを現実として感じられるのも大きいところでした。 特に、自分の仕事でも「組織の論理と個人の判断」がぶつかる場面がありますが、情報組織の世界ではそれが極端な形で現れていて、読みながら自分の置かれた環境を立体的に見直すきっかけにもなりました。誰がどう動くと、情報の質や暴走のリスクが変わってしまうのか。その“構造の揺らぎ”が具体的に描かれていて、単なる暴露本とはまったく違う読後感があります。 表に見えない仕組みや権力構造のリアルを、自分の生活や仕事の感覚につなげて捉えたい人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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