
この本について
仕事に追われていると、「ちゃんとやらなきゃ」と思う気持ちが勝って、日常のあれこれまで神経を使いすぎてしまうことがあります。手を抜きたいのに抜けない、休みたいのにうしろめたい、みたいなあの感覚です。自分でも気づかないうちに、生活そのものが凝り固まっていくんですよね。 この本は、そんな状態をいったんゆるめてくれる存在でした。著者が言う「毎日やることほど心を込めない」という考え方は、怠けのすすめというより、生活に過剰な期待を乗せすぎないための調整に近いです。料理でも掃除でも、完璧にやろうとするほど消耗することって多いので、そのままの自分で回せるラインを見つけていいんだと腹落ちします。そしてもう一つ印象的なのが、「ひきこもりも、みんながいてこそできる」という視点。自立とか孤独耐性みたいな言葉に追われがちな中で、人に支えられて生きている前提を素直に認めるだけで、肩の力が抜けます。 全体として、劇的な変化を促す本ではありませんが、生活の摩耗を少しでも減らしたい人にはちょうどいい距離感の内容です。特に「がんばり癖が抜けないのに、心のどこかで休みたいと思っている人」には刺さると思います。
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