
藤巻健史の資産運用大全 (幻冬舎新書)
藤巻健史
幻冬舎 / 2021-01-26
この本について
お金のことって、調べれば調べるほど「結局なにを信じればいいんだろう…」みたいな気分になりますよね。特に、インフレとか国の財政とか、普段は自分でコントロールできない領域の話になると、一気に霧が濃くなる感じがします。僕自身も、ニュースを追っては不安になり、でも具体的に何を変えればいいか分からないまま時間だけが過ぎていく時期が長くありました。 この本を読んでまず効いたのは、歴史の具体例から「国のお金に何が起きうるか」を、他人事じゃなく自分の生活に引き寄せて考えられたことです。読者の方が抜き出していた戦後の新券発行の話もそうですが、教科書みたいな遠い話じゃなくて、実際に日本で起きたこととして示されると、資産をどう守るかの現実味がまったく変わってきます。また、MMFのパートで「安全そうに見えるものほど、仕組みを知らないと逆にリスクになる」という視点をもらえたのも大きかったです。名前の響きや一般的なイメージに頼らず、自分で理解して選ぶ感覚が鍛えられます。そして、日銀を「炭坑のカナリア」として見る観点は、ニュースを見るときの解像度を一段上げてくれます。大げさに不安を煽るんじゃなく、指標としてどう読み取るかが丁寧に語られているのがありがたいところです。 特に、「何となく不安だけど、行動に落とし込めていない人」に刺さる本だと思います。資産運用に派手な必勝法は出てきませんが、自分の判断軸を自分で育てたい人には、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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