
ソフトウェア品質を高める開発者テスト アジャイル時代の実践的・効率的なテストのやり方
高橋 寿一
翔泳社 / 2022-06-15
この本について
開発を続けていると、「テストってどこまでやれば十分なんだろう…」とか、「気づけば特定のファイルだけ妙にバグが出るんだけど、何が原因なんだ…」みたいなモヤモヤが積み重なります。自分もそうで、闇雲にテストケースを書いたり、網羅率の数字だけを追ってしまった時期がありました。 この本は、そのあたりの“なんとなくの不安”を、かなり現実的な視点でほどいてくれました。例えば、バグが集中するのは構造の美しさよりも「直近どれだけ変更されたか」という事実だったり、複雑な単機能は頑張って手で追いかけるよりも素直に自動化したほうがいいと割り切れたり、探索的にやるべきところと網羅すべきところの線引きが腹に落ちるようになります。バグをゼロにする理想論ではなく、「バグが入り込んでもすぐに検知できる仕組み」の方が大事という考え方も、日々の開発にそのまま効きました。 特に、自分が刺さったのは「ほとんどのバグは10〜20%のファイルから出る」という話で、そこにどう向き合うかで、残業時間も精神的な余裕も大きく変わるところです。コードの複雑度や責務の分割といった“逃げられない現実”を、どうテストと結びつけて扱うかが、すごく具体的に書かれていました。 「テストをちゃんとやりたい気持ちはあるけど、何から直せばいいのか分からない人」にはしっかり刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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