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うらやましい孤独死

うらやましい孤独死

森田 洋之

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型

この本について

年齢を重ねるほど、「最期をどう迎えるんだろう」というモヤモヤがふと浮かびますよね。家族に迷惑をかけたくないとか、一人で死ぬのは怖いとか。でも本音では、どこかで自分らしさを残したまま生きたい気持ちもある。この間で揺れ続ける感じ、わかります。 森田洋之さんの『うらやましい孤独死』が面白いのは、恐怖そのものを否定するんじゃなくて、そもそも「孤独死=悪」という前提を疑う視点をくれるところです。例えば、抜粋にある「それまでの人生がいきいきしていれば最期が一人でもうらやましいくらいでは?」という一文。ここに救われた人、多いんじゃないでしょうか。最期の瞬間だけ切り取って評価するんじゃなくて、生きてきた日々も含めて考えていいんだと肩の力が抜けます。 もう一つ刺さるのは、高齢者施設が“善意で作られた収容所”になってしまう現実への指摘です。誰かを心配する気持ちが、結果としてその人から人間関係を奪ってしまうことがある。これは高齢者だけじゃなく、私たち自身の働き方や生活の選択でも常に起きていることですよね。「正しさ」が人を孤独にしてしまう瞬間がある。その視点に気づくと、家族関係や地域との付き合い方をもう一度考え直したくなります。 自分の老いをどう扱えばいいかわからないまま、ただ不安だけが積もっている人に刺さる本です。恐怖を薄めるというより、見ている角度を少し変えてくれるような一冊でした。

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