
聞き書 緒方貞子回顧録 (岩波現代文庫)
野林 健 and 納家 政嗣
岩波書店 / 2020-03-13
累計読者数4
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 54/100
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この本について
仕事で判断を迫られたり、世界のニュースを追いながら「自分の立っている場所の小ささ」に少し落ち込むことがあると思います。全体像を知りたいのに、目の前のことだけで手いっぱいになる感じです。僕もよくそこでもやつきます。 『聞き書 緒方貞子回顧録』を読んだときに少し救われたのは、国連や各国の外交の裏側に触れられるだけでなく、緒方さん自身も常に“走りながら考えていた”人だったという事実でした。読者の方が保存していた部分にも、外交政策の現場の名前や制度の細部が多くあって、きっと「自分の仕事と世界の動きがどうつながるのか」を確かめたかったのだろうと思います。この本は、その距離感を埋める材料を静かに置いてくれます。 具体的には、組織の意思決定がどう積み上がっていくか、個人の判断がどこまで影響しうるのか、そして長い時間軸の中で自分の役割をどう位置づければいいのかが、過剰に語られず、現実的な温度で描かれています。特別な人の武勇伝というより、「時代に押されながら選んできた道の記録」に近いので、自分の足元にもそのまま置き換えやすいんです。 こんな人に刺さると思います。自分の仕事が世界のどこにつながっているのか、一度ちゃんと確かめたい人。
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出版社による紹介
「人の命を助けること」,これに尽きます――.日本外交史研究者として出発しながら,国連にかかわる仕事を続け,民族紛争が激化した冷戦後には国連難民高等弁務官をつとめた日本を代表する国際派知識人,緒方貞子(一九二七―二〇一九).自らの人生とともに,日本を,そして世界を語りつくした回顧録の決定版.(解説=中満泉)
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